心が温かくなる読み切り漫画おすすめ4選|無料で読める感動短編を厳選紹介
人の優しさに触れたい。そんな気分の日はありませんか?
誰かが誰かを助ける瞬間、見知らぬ人が手を差し伸べる場面、こじれた関係が少しずつほどけていく様子——読み終わったあとに「人間って捨てたもんじゃないな」と思える物語は、疲れた心をじんわり温めてくれます。
今回の記事では、心が温かくなる読み切り漫画を4作品を紹介します。大雪の夜に連鎖する小さな善意、元日に繰り返すやり直しの一日、深夜に鍵をなくした絶望、理由のない苦しさを受け止める物語など、それぞれ違う角度から「人の温かさ」を描いた短編です。
どれもサクッと無料で読めます。気になったものからぜひ読んでみてください。
心が温まる読み切り漫画おすすめ4選
1. (いぬいしょう)─ 大雪の夜に連鎖する、小さな善意の物語
- 「最近、人の優しさに触れてないな」と感じている人
- 群像劇が好きな人
- 短い時間で読後感の良い漫画を探している人
コミックDAYSで公開されている『People』は、個人的にかなり好きな一作です。
主人公は残業続きのサラリーマンで、ようやく仕事が終わったと思ったら「母親が事故に遭った」という連絡が入る。急いで病院に向かおうとするけれど、大雪のせいで交通機関は麻痺状態。そこから様々な人と出会いながら、なんとか母のもとを目指していく……という話です。
この漫画のすごいところは、善意が点じゃなくて線として描かれていること。
誰かが困っている人を助ける。その助けられた人が、また別の誰かを助ける。最悪な状況だからこそ、人の優しさが連鎖していく様子がすごくリアルに描かれています。
読んでいて思い出したのが、電車が止まったときに知らない人同士で情報交換したり、道を譲り合ったりする光景。ああいう非常時に発揮される人間の善意って、確かにあるよなって。
派手なヒーローが現れるわけじゃない。でも、小さな親切が積み重なって、最終的に大きな力になる。そういう温かさがある作品です。
2. 『もう、いくつ寝ても』(秋ヨシカ)─ こじれた関係をほどく、やり直しの1月1日
- 昔の友人や仲間と疎遠になっている人
- 素直になれない自分に悩んでいる人
- お笑いや芸人の世界に興味がある人
ジャンプ+で公開されているタイムループもの。ただ、タイムリープでよくある世界を救う系じゃなくて、もっと個人的な物語。だからこそ刺さる作品。
主人公は売れない芸人で、テレビをつけたら正月特番に出ている元相方と後輩の姿が映るところから始まります。自分は呼ばれなかった。その複雑な気持ちを抱えたまま、なんとなく1日を過ごして眠りにつく。でも目が覚めると、また1月1日の朝に戻っている……。
この設定だけ聞くと、「ループを使って関係を修復する話かな」と思うかもしれません。まあ、大筋はそうなんですけど、描かれている感情がめちゃくちゃ生々しいんです。
嫉妬、後悔、意地、寂しさ。言いたいことがあるのに言えない。素直になりたいのになれない。そういう「こじれた感情」を抱えている人ほど、この漫画は効くと思います。
優しさって、仲良しの人に対してだけ発揮されるものじゃない。むしろ、こじれた関係の中で「それでも手を伸ばす」ところにこそ、本当の優しさがあるのかもしれない。読み終わったあと、そんなことを考えました。
あと、芸人という職業の描き方がすごくいい。華やかな世界の裏にある、地味で苦しい日常がちゃんと描かれている。
3. 『鍵がない』(伊藤拓登)─ 深夜の絶望と、見知らぬ人の親切
- 都会で一人暮らしをしている人
- 「誰も助けてくれない」と感じたことがある人
- 日常系の読み切りが好きな人
タイトルだけでわかるちょっとした絶望感。「鍵がない」の一言で状況が伝わる秀逸なタイトルです。
残業を終えて疲れ果てて帰宅。さあ寝るぞ、と思ってポケットに手を入れたら……鍵がない。しかもスマホの充電は切れそう。財布には小銭しかない。深夜だから管理会社も連絡つかない。
実際に、ありえる地獄ですよね、これ。
私も似たような経験があり、あの「詰んだ……」という絶望感は本当によく分かります。この漫画は、その絶望からどう救われていくかを描いています。
面白いのは、特別な奇跡が起きるわけじゃないということ。
ちょっとした優しさに触れられる、たまたま通りかかった人が声をかけてくれる、そういうできる範囲の親切が積み重なって、主人公は少しずつ現実に戻っていく。
「都会は冷たい」ってよく言います。確かに、普段は他人に無関心な人が多いかもしれない。でも、本当に困っている人がいたら、手を差し伸べる人もちゃんといる。この漫画を読むと、そういう当たり前のことを思い出させてくれます。
4. 『なんにもない、なんでもない』(藤野ハルマ)─ 理由のない苦しさを受け止める物語
- 理由もなくしんどいときがある人
- 誰かに話を聞いてほしいけど、うまく言葉にできない人
- 静かで丁寧な物語が好きな人
ジャンプ+で公開されているこの作品は、今回紹介する4つの中でいちばん静かで、でもいちばん深い作品かもしれません。
主人公はある日突然学校に行けなくなった女子高校生。いじめられているわけでもない。学校や家庭に大きな問題があるわけでもない。なのに、ただしんどい。ただ動けない。
そんな歌凜が公園で出会ったのが、ベンチに座っているじいちゃん。この出会いから、物語がゆっくり動き出します。
この漫画が素晴らしいのは、「理由のない苦しさ」をちゃんと肯定しているところ。
「なんで動けないの?」「何があったの?」と聞かれても、答えられないことってありますよね。原因が分からないから余計につらい。自分を責めてしまう。でも、この漫画に出てくるじいちゃんは、理由を聞かない。ただそこにいて、歌凜の存在を受け入れてくれます。
言葉より先に「居場所」を渡してくれる。そういう優しさの形があるんだな、って思いました。
説明できないつらさを抱えている人、自分でも何が苦しいのか分からない人に、ぜひ読んでほしい一作です。
心が温まる読み切り漫画の魅力とは?
ここまで4作品を紹介してきましたが、改めて心が温まる読み切り漫画の魅力について考えてみます。
短時間で感情をリセットできる
長編漫画は面白いけど、読み始めるのにエネルギーがいる。その点、読み切り5分もあれば読み終わる。疲れているときでも手が伸ばしやすいんですよね。
派手じゃないからこそ、リアルに感じる
今回紹介した4作品に共通しているのは、**「派手な奇跡が起きない」**ということ。世界を救うヒーローは出てこない。でも、だからこそ「これは自分の日常でも起きうることだ」と感じられる。その現実感が、読後の温かさにつながっている気がします。
作者の「伝えたいこと」が凝縮されている
連載と違って、読み切りは限られたページ数で物語を完結させなければいけない。だからこそ、作者が本当に描きたいテーマが凝縮されていることが多い。今回の4作品も、それぞれ「人の優しさ」について、違う角度から描いている。読み比べてみると面白いですよ。
まとめ:疲れた日に読んでほしい、人の優しさを描いた読み切り
今回は「心が温かくなる読み切り漫画」を4作品紹介しました。
- 『People』:大雪の夜に連鎖する善意の物語
- 『もう、いくつ寝ても』:こじれた関係をほどくタイムループ
- 『鍵がない』:深夜の絶望と見知らぬ人の親切
- 『なんにもない、なんでもない』:理由のない苦しさを受け止める話
どれも人間って捨てたもんじゃないなと思わせてくれる作品です。
大げさな感動を求めているときより、ちょっと疲れていて、静かに心を温めたいときに読むのがおすすめ。全部無料で読めるので、気になったものからぜひ試してみてください。
他にも感動系の読み切りを探している方は、タグページから「感動」で絞り込んでみてくださいね。素敵な作品との出会いがありますように。